B : 番外編・続編

続編 シニカルマン

シニカルマン  頬に当たる風が冷たい。陽が落ち切り静けさが増した波間を、鳥たちがゆるやかに飛んでいく。 学校に通う前までは、伸ばしてくれる手をしっかり掴んで歩…

B : 番外編・続編

夏へ続く道 Ⅱ (後編)

          Ⅱ  (後編) 8・誤解   藍沢から〝咲野先輩の意図〟を問い質された充が慌てて言い訳をしたのは、すべて俺のせいだった。あいつには釘を刺し…

B : 番外編・続編

夏へ続く道 Ⅰ (前編)

※この話は、「潮風のアルペジオ」の番外編です。本編を読んだ人のみ楽しめる内容になっています。                         Ⅰ(前編) 1・…

A : 本編

潮風のアルペジオ 第四章

第四章  唯 一 無 二 の 音 32・遠い春  どこまでも深く沈んでいく、海の底にいるような青。 小さなアルミ製の窓から入る冷たい夕暮れ色が、静かに部屋を照…

A : 本編

潮風のアルペジオ 第三章

第三章  交 錯 す る 想 い 22・夢の中なら  風が海へと吹いている。 遠く懐かしいあの声は聞こえない。 僕は一人だ。本当は一人ぼっちだ。 消えたってよ…

A : 本編

潮風のアルペジオ 第二章

第二章  同 居 生 活 と 片 想 い 11・再会   うららかな陽射しを受け、薄桃色の花弁が揺れる。 この町で幾度となく見た景色ともしばらくお別れだ。 こ…

A : 本編

潮風のアルペジオ 第一章

第一章  高 校 時 代 プロローグ 思い出 「あのね、音が降ってくるんだ、空から」  あれは、たぶん五歳の頃。  夕暮れの海岸を母と二人で歩いた日、幼い僕が…

05 DIARY

失くしたもの。

健康状態もよく、前向きな思考でいられて、関わる人たちからは感謝され、シンプルだけど快適な毎日を送っている私。文章を書くときもポジティブなことしか書かない。それ…