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潮風のアルペジオ 第四章

第四章  唯 一 無 二 の 音 32・遠い春  どこまでも深く沈んでいく、海の底にいるような青。 小さなアルミ製の窓から入る冷たい夕暮れ色が、静かに部屋を照…

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潮風のアルペジオ 第三章

第三章  交 錯 す る 想 い 22・夢の中なら  風が海へと吹いている。 遠く懐かしいあの声は聞こえない。 僕は一人だ。本当は一人ぼっちだ。 消えたってよ…

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潮風のアルペジオ 第二章

第二章  同 居 生 活 と 片 想 い 11・再会   うららかな陽射しを受け、薄桃色の花弁が揺れる。 この町で幾度となく見た景色ともしばらくお別れだ。 こ…

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潮風のアルペジオ 第一章

第一章  高 校 時 代 プロローグ 思い出 「あのね、音が降ってくるんだ、空から」  あれは、たぶん五歳の頃。  夕暮れの海岸を母と二人で歩いた日、幼い僕が…