A : 本編

潮風のアルペジオ 第二章

第二章  同 居 生 活 と 片 想 い 11・再会   うららかな陽射しを受け、薄桃色の花弁が揺れる。 この町で幾度となく見た景色ともしばらくお別れだ。 こ…

A : 本編

潮風のアルペジオ 第一章

第一章  高 校 時 代 プロローグ 思い出 「あのね、音が降ってくるんだ、空から」  あれは、たぶん五歳の頃。  夕暮れの海岸を母と二人で歩いた日、幼い僕が…

C:頂き物スピンオフ短編

特別な一日 (著者:Justinさま)

「玲人、今時間ある? あのさ……」「昼は和食か洋食どっちがいい? キンメダイが有名らしいんだけど、そうすると煮つけかアクアパッツァかな。どっちが好き?」「車酔…

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Harvest (著者:Justinさま)

『すまん、サキ。高城のことなんだけどさ、実は——』充からの突然の国際電話。話の一部始終を聞き、俺の喉は風を切る。咄嗟に高城に電話するが、繋がらない。その後はす…

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雪解けを待つ (著者:凪瀬夜霧さま)

 そいつに出会ったのは、旭川の買物公園だった。駅から真っ直ぐに伸びる歩行者天国にも短い秋の風が吹いていた。 こっちにきて半年くらい経っていた。姉は元気で明るく…

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春風の知らせ (著者:凪瀬夜霧さま)

 冷たかった冬の風にも温かな日差しが混じるようになった春。桜の便りをテレビのお天気情報で見るようになった。 休日の夕凪ハウスは午後の微妙な時間の為かとても静か…

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海と蜂蜜 (著者:Justin さま)

 ニュースでは梅雨入り宣言なんて言っていたけど、雨の降る気配は全くなかった。 それから十日程経ってやっとぽつぽつ降る日が来始めたな、なんて思っていたら、それか…

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海色の歌(著者:来橋石榴さま)

きょうの海は穏やかだ。深い藍色、うちくだける白い泡。細く窓を開けると、ざあざあという波の音と潮の匂いが吹き込む。 慣れ親しんだ地元の空気に、私――岬理恵は小さ…

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二人は屋根の上(著者:Justinさま)

 初夏というには早いかもしれない。梅雨の合間に晴天が続いた、そんなある日。 「夕凪ハウス」というオシャレなシェアハウスを切り盛りする渚沢夫婦は、鎌倉が観光シー…

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異国にて君を想う(著者:Justinさま)

 雑踏の中、誰もが身を屈めて歩いている。  日照時間が短く、一日中薄霧のかかるこの国では、それも当然だろう。冬場に好きで外出する者などおらず、目的地に向かって…