もういない人。

もういない人。

真夏の海岸、照りつける太陽の下で考える。

去年の秋亡くなったお友達のこと。もう会えない優しいお友達のこと。あの人に今年の夏は来なかったんだな。…ガンだった。「もうこれは一生つきあっていくしかないの、でも心配しないで。」闘病生活の苦しさを話してくれた時もそう言って笑ってた。私もそうなんだと思ってた。

ネットで交流する趣味を通して知り合い、実際は3度ほどしか会ったことはなかった。でも、誰にでもなかなか心を開けない私にとって珍しくフィーリングの合う貴重な人だった。これからももっともっと会ってお話ししてみたかったし彼女もそうしたいと言ってくれた。できると思ってた。突然ツイッターのアカウントに、彼女の旦那さんから「亡くなりました」と知らせを受けるまでは。

突然過ぎてショックで信じられなくて寂しくて、すごく泣いた。月日が経ち、さすがにもう涙を流すまではいかないけど、それでも思い出すたび悔しくて辛い気持ちが蘇る。

夏の終わりに逝ってしまった彼女。もう戻ってこない、私のお友達。

死は誰にでも訪れる。いつか私自身にも訪れるもの。その時私は納得してその時を迎えられるのだろうか?私が死んだら誰かが泣くのかも知れない。決して寂しさと悲しみからは逃れられない。今、この時、陽の光を浴びてキラキラ輝く海岸を眺め明るい笑い声を聞きながら、命の残酷さを思う。